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Love Nature × Editorial

遠藤慎也がスタイリング
週末ヒーロー、ワイルドライフ

スタイリング / 遠藤慎也
料理 / 梅田清生
写真 / 小野田陽一

パンデミック前と変化したこと、それは「自分が思う幸せってなんだろう」と考えたとき、大切な人と笑い合って過ごす何気ない時間の大切さに気が付いたこと。そんな日々の幸せに“非日常”のスパイスを加えるとしたら、たまには「俺」が、もしくは「彼」や「夫」に週末ヒーローになりきってもらうのは? ここでは、キャンプ好きとしても知られるインテリアスタイリスト遠藤慎也さんが提案する、おうちで楽しめるアウトドアなテーブルコーディネートをご紹介。


カラフルでユーモラスな美味しい朝食時間

今日は丸一日、料理も家事も俺に頼ってほしくって。彼女や奥さんには趣味を満喫してもらいつつ、慣れないキッチンで始まったアウトドアな一日。主役気分で準備した彩り豊かな朝メニューのなかで、「いただきます」の挨拶とともにクスッと笑みを誘うのは、世界中にコレクターが増えている『Hannah Turner(ハンナターナー)』のキッチンウェア。カラフルな鳥たちが愛らしいエッグカップは、食べるのが惜しくなるくらい料理の見栄えを良くしてくれる。取っ手部分の着脱が自由な『FRYING PAN JIU(フライパンジュウ)』の鉄フライパンは、調理をしてからそのままお皿として卓上に出せる便利さで、TVでも話題のアイテム。優秀な調理器具に朝から感動を覚えたら、興奮で次のキャンプの予定まで立ててしまいそう。

✔︎ Styling Point「朝食は、自分の好きな色や好きな素材をベースに、明るいカラーやユーモアなデザインをミックスさせて楽しい食卓を演出。明るく幸せな気分で一日をスタートできます」

✔︎ Food Menu「ベーコンと彩り野菜のソテー、ハードボイルドエッグ、厚切りトースト by pretty good coffee&donut、アソートフルーツ」

シックなムードに、あえてワイルドなキッチンウェアを

夕刻の美しい空の色と、まだ生温かさが残る空気を感じながら、ディナータイム開始。暑さで疲れた身体には、野菜と魚介の蒸し料理、さらにワイルドな肉料理でスタミナ補充。存在感抜群な大鍋は、広島が世界に誇るアルミニウム鋳造技術から生まれた『MUSUI(ムスイ)』の無水鍋。これひとつで「蒸す」「炊く」「煮る」などの8役を担ううえに、食材の栄養を逃さずに少ない油で美味しく調理ができると文句なしの逸品。夜のディナーは大人らしいシックなムードをベースに、『TRAMONTINA(トラモンティーナ)』のワイルドなウッドプレートをプラスすると、アウトドアのニュアンスが加わり、堅苦しさを感じさせない。

✔︎ Styling Point「朝は楽しげな印象に仕上げた分、夜はモノトーンをベースにぐっと大人なスタイルに。ウッドプレートや、朝食シーンでも活躍の鉄フライパンでワイルドなアクセントを」

✔︎ Food Menu:モッツァレラとフルーツ、リーフのサラダ、トマトとフレッシュバジルのスパゲッティーニ、豚ロース肉と小芋のローズマリーロースト、魚介と季節の野菜とアイヨリソース、フレッシュトマトのブルスケッタ

キャンドルライトを焚き火代わりに、乾杯

すっかり日が暮れ、ここからはゆったり流れる大人の時間。ランタン代わりのライトと、焚き火代わりのキャンドル、そして二人の好きな音楽を肴に晩酌をして、極上のくつろぎタイムへ。おつまみを盛りつけたラウンドプレートやキャンドルホルダーは、サウナの国フィンランドで生まれた『HUKKA DESIGN(フッカデザイン)』のアイテム。全ての素材には、28億年前に生成された天然素材ソープストーンを使用し、熱や冷たさを長時間蓄える性質でキッチンでも頼れる存在。ホームパーティーにもぴったりな回転ボードは『TRAMONTINA』。これひとつあるだけで、晩酌タイムがランクアップする。

✔︎ Styling Point「ビールはビール専用のグラスに、ウイスキーはウイスキー専用のグラスに、とグラスやコップは用途で使い分けられるように揃えておくと、晩酌のときの気分も上がる。物を揃えるにも、少しの手間とこだわりを持つと◎」

✔︎ Food Menu:チーズとフルーツの盛り合わせ、パテ・ド・カンパーニュとコルニッション

遠藤慎也と、「アウトドア」

────いろんなメディアで遠藤さんのアウトドアのお話をよく拝見しています。改めて、アウトドアに興味をお持ちになったきっかけは?

アウトドアブームで取材が多くなり、「キャンプの人」と勘違いされがちなのですが、元々はインテリアスタイリストから派生してアウトドアが好きに。きっかけとなったのは、10年ほど前に行った朝霧JAM。急遽キャンプをすることになり、そのときはテントやギアも量販店で物を揃えて行ったのですが、隣にテントを張っていた方(今もキャンプ仲間)が持っていたこだわりのギアや場所の提案が面白くて、そこから一気にアウトドアにハマりました。

────ご自身のスタイリングはキャンプからインスピレーションを受けていることが多いですか?

都内にいるといつでもどこでもONの状態になってしまうので、あくまでキャンプは休日完全にOFFになるための楽しみのひとつ。ただ、元々アウトドアギアが好きで、「これを仕事にも取り入れたら楽しそうだな」と思ってもいました。最近は、アウトドア要素を取り入れたスタイリングのご依頼や取材が増えてきたので、キャンプでの経験が仕事に生きています。

────ギアを選ぶときのこだわりを教えてください。

オークションでヴィンテージアイテムを探してみたり、まだ日本に入ってきていない海外のアウトドアブランドをチェックしたり、珍しいものや人が持っていないものを選ぶことが多いです。お気に入りは、アメリカのセレクトショップ『REI(アール・イー・アイ)』。今回の朝食シーンのスタイリングで使用しているチェアは『REI』のオリジナルライン。しかもこれ、2万円もしないくらいで手に入れて。そうやって良い物を探す時間も好きです。

────実はさっきこっそり座らせていただきましたが、座り心地抜群でどこのブランドなのか気になってました(笑)。探し方や選び方が、さすがプロです。いつもどこから情報をキャッチしているのかが気になります。

海外のアウトドアスタイルをSNSでチェックすることも多いですね。例えば、「#rangerover」などハッシュタグからリサーチして、キャンプをされている方の投稿を参考にすることも。あとは海外のアウトドアマガジンなどもチェックします。ただ、海外はいろいろと規模が違いますね……。

────今後挑戦してみたいことはありますか?

キャンプ仲間と釣りを始めたいねと話ているところです。新鮮な魚でキャンプ飯とかいいですよね。あとは湖があるところならボートとか。キャンプへ行く時は、子供連れで来る仲間もいるので、自然の中でのアクティビティは盛り上がって良いですね。

────キャンプ仲間の方々との繋がりが素敵ですね。

友達が友達を連れてきたりで、そこから出会ったという人が多いです。逆に僕がキャンプ仲間同士を繋いだりすることも。今回の撮影でフードコーディネートを担当しているキヨ(梅田清生さん)とも、最近知り合ったばかり。フード関係の仕事をしている仲間が3人くらいいるので、いつもキッチンスペースは豪華になるんですよね(笑)。それもあって、キャンプするときは区画がなく、場所を広く取れるところを選ぶようにしてますね。きれいに整備されているところはかなり混んでいることが多いので、そのままの自然が楽しめる整備されすぎていないキャンプ場が多いです。

────今まで行ったキャンプ場の中でよかったところはどこですか?

1月に2泊で山梨県にあるパインウッドという山梨盆地の景色を一望できるキャンプ場へ行ったのですが、夜景がすごくきれいでよかったです。ただ、季節が季節だったので就寝前には目の前に雲海が広がっていて、夜が空けると辺り一面が真っ白で雪中キャンプに……。温泉まで行くのに車が止まってしまったり、想定外のハプニングもいろいろありましたが雪の中のキャンプも面白かったですよ(笑)。

あと、一度男2人でキャンピングカーに乗って北海道までロードトリップ的なことをしたことがあり、その際に青森県で立ち寄った十和田湖のキャンプ場も忘れられません。湖ぎりぎりまでキャンプ場が広がっていて、雨が降っていたのですが景色が澄んでいて美しかった。人も少なかったので最高でしたね。

────遠藤さんにとってキャンプとは?

普段、常に仕事のことを考えてしまうので、頭もスマホも全部OFFにして、自然と仲間との繋がりを感じながらリフレッシュする大切な時間。キャンプ仲間が多いのでわいわい楽しんだりもしますが、とくに何を話すでもなく、みんなで焚き火の炎をぼーっと見ながらお酒を嗜む時間が好き。ほとんど焚き火をしに行っているようなものです!

【おまけ:エディターのつぶやき】
独特な空気感を持ちつつも、撮影終わりの最後の最後で改めて挨拶を交わした際、「どうも、遠藤慎也“でした”」など、随所で現れるユーモアなギャップが魅力の遠藤さん。かと思えば、スタイリングを考えているときの眼差しは鋭い。そうして生まれたアウトドアなテーブルコーディネートは、男性はもちろん、女性も「週末はこれを真似したい」と思わせてくれる。

温暖化を肌で感じることが多くなり、かつては豊かだった自然に危機が迫っている。そのためか、都会から離れて田舎で暮らし始めたり、自分の山まで持つようになったり、「自然との共生」を求め行動に移す人が増えている。そのなかで、遠藤さんご自身のキャンプの実体験を取り入れたインテリアコーディネートは、今後ますます注目と話題を集めるだろう。屋外での活動にネガティブな世の中だからこそ、非日常を味わえるワイルドなアウトドアスタイルをおうちでも楽しんでみては。

His scenery

2021年3月に、三才ブックスより出版
遠藤慎也著書『インテリアスタイリストのネタ帳』

/ PROFILEプロフィール

遠藤慎也

インテリアスタイリスト

立教大学社会学部を卒業後、インテリアの専門学校へ。その後、インテリアスタイリスト窪川勝哉氏のアシスタントを6年務め、2011年インテリアスタイリストとして独立。雑誌・カタログ・広告などの撮影現場でのインテリアスタイリングのみならず、住宅展示場・商業施設のウィンドウディスプレイ、VMD・レストランの内装などのインテリアコーディネートも手掛ける。

/ Food Coodinate

梅田清生

Secret “Whimsy” Restaurant DIG. シェフ

東京・浅草橋のモダンでミニマルなホテル『CAFE/MINIMAL HOTEL OUR OUR(カフェ アンド ミニマルホテル アゥア)』1F店舗内にある6席のカウンターで、週末不定期開催の完全予約制ペアリングコースレストラン『Secret “Whimsy” Restaurant DIG.(シークレット“ウィムジー”レストラン ディグ)』が近日OPEN! 開店時は、店頭のシャッターをあえて閉じ、ランタンだけが下がった状態に。専用の通用口から入ってたどり着くパーソナルな空間。

住所:東京都台東区柳橋2-20-13 HOTEL OUR 1F
TEL:03-5829-6470
Instagram:@restaurant_dig.__ @pretty_good_coffeedonut

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