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PICK UP TALK 今、気になるあの人に教わる! 04 白石小百合

「香りの可能性を感じている」

香りの新しい楽しみ方を様々なコラボで提案

VOL.4 白石小百合
(Whitte 代表)

日々の生活に関わる様々なことを取り上げ、その道のプロに語ってもらう「PICK UP TALK」。第四回目は、テレビ東京のアナウンサーから、香水メーカー「Whitte(ウィッテ)」の代表へと転身した白石小百合さん。「香りに可能性を感じている」と話す白石さんの、香りとの出会い、Whitte立ち上げの経緯、今後の展望について語っていただきました。

今後の展開が楽しみという笑顔には創業者のエネルギーを感じる。

アトリエには本格的な調香のコーナーも。

–––– 小さい頃から香りが好きだったとのことですが、香りとの出会いについて教えてください。

子供の頃、食事のときに食べ物を口に運ぶ前に匂いを嗅ぐ癖があり、「お行儀が悪い」と母に叱られることもあったのですが、匂いが気になって無意識に嗅いでしまっていました。紙袋の匂いとかもついつい嗅いだりして(笑)。初めて香水を手にしたのは、中学3年生のときです。研修旅行でアメリカに2週間ほど滞在したときに、NYの五番街でお土産を買ったのですが、友達がカバンやお財布、お洋服など目に見えるものに興味を示す中、私の目に留まったのは香水でした。ブランド物が似合うような自立した女性になるまでは、“目に見えないもので自分を高める”ために香水をつけるという文化を習い、感銘を受けたことを今でも覚えています。

–––– テレビのアナウンサーを辞めて、香りの業界に挑戦しようと思ったのはどういったきっかけなのでしょうか?

香りはずっと好きだったのですが、それを仕事にしようとは思っていませんでした。アナウンサーとなりテレビ東京に入社した1〜2年後に、突然声が出なくなり、味覚もなくなってしまいました。1週間くらいお休みをいただいたタイミングで香りの勉強を始めたら、味覚や声が戻ったことをきっかけに、「香りは心身とつながっている」と感じました。そこから「香水ってどうやって作るんだろう」という気持ちが芽生え、フランスへ香りの旅に出て調香に触れたり学んだり。その後は、友人のために香水を選んだり、自分でブレンドした香りをプレゼントしたり。そんなことをしているうちに「これ、いくらで売ってくれる?」と質問されました。自分が作ったものに興味を持ち、買いたいと言ってくれる人がいることに喜びを感じ、「香水を作ってみよう!」と思いました。

–––– 「Whitte」を立ち上げるときの苦労話などはありますか?

いわゆる小売業の常識を全く持ち合わせていなかったので、個人で香料を入手できないことさえ知りませんでした。個人で出来ないなら、会社を作って趣味のために取引だけしよう! アナウンサーの仕事も大好きだけど、フリーとしての活動という方法もある。でも、香りがブランドになり誰かにお披露目するという機会は今しかないかもしれない。そう思い、思い切って会社を辞めてWhitteを立ち上げました。打ち合わせにどんな資料を持って行ったらいいか、資料を作るためのパソコンソフトの知識など、わからないことだらけでスタートさせたのですべてが大変でした。でも、“香りにまつわること”は仕事だと思えないくらい好きで大変だと一度も感じなかったので、ここまでやってこれたのかなと思っています。

毎年積極的に新しい香りやコラボの提案をして彼女なりのアプローチを行なっている。

–––– 香りとアート、香りと音楽などさまざまなコラボに積極的に取り組んでいらっしゃいますよね。

実は、五感の中で嗅覚はあまり重視されていない、人間が退化させてきた感覚だと言われています。“香りが好き”という人は多いのに、香りについて知識がない方も多いと感じています。わたしは前職でさまざまな業界の方にお目にかかる機会があり、異業種なのにつながるものや共通点が見つかったときに面白さを感じていました。そういった感覚のつながりを香りと掛け合わせて何かできたら面白いかも!と思い、食事や音楽やアートをはじめさまざまな業種の方にいろいろと教えていただきながら勉強しつつ、香りの世界を深めて伝えていけたらと思っています。

–––– 具体的にはどのようなコラボがあるのでしょうか

フランス料理に合わせて香りを選ぶ、音楽に合わせて香りを選ぶ、ワインに合わせて香りを選ぶなど、香りとの組み合わせを提案しています。「Whitte」の香水は最高級ラインのパルファムラインを基本としており、香料の割合が最大限入っていますが、すごく柔らかい香りに仕上げていて、強い香りが苦手という方が多い日本社会でも楽しめる贅沢な香水です。例えば、「神の雫」の原作者の方には「ワイン会につけてもいい香り」という太鼓判をいただき、ワインに合わせた香水を調香させてもらいました。感性の鋭い方とお話しすると楽しいし、新しいアイデアが生まれます。

ワインを題材にした漫画『神の雫』とのコラボも。
ワインを題材にした漫画『神の雫』とのコラボも。

ワインを題材にした漫画『神の雫』とのコラボも。

有名シェフとの食コラボも積極的に開催。
有名シェフとの食コラボも積極的に開催。

有名シェフとの食コラボも積極的に開催。

ルームディフューザーの新しい提案。
ルームディフューザーの新しい提案。

ルームディフューザーの新しい提案。

–––– コラボを通してさまざまなことに興味を持つ機会も多いのかなと思います。今後香りの仕事、香りの仕事以外でやってみたいことはありますか?

ふわっとしたイメージはありますが、まだ秘密にしておきます。趣味だった香りが仕事になったことを実際に経験しているので、今後他の興味で何か皆さまの役に立てるような提案につながる可能性もあると思っています。香りのプロダクトに関していえば、香りは日常の様々な分野に密接に繋がっておりますので、いろいろと挑戦していきたいと思っています。

音楽との融合にも挑戦している。

–––– 今後発売予定の新商品について教えてください。

4月に発表した香水は、“Casablanca(カサブランカ)”の香りです。できれば1年に1本くらいのペースで新作を発売していけたらと考えています。「Whitte」の商品は、香水瓶にもこだわりがあります。形のセクシーさはもちろんのこと、50mlという手のひらサイズにしているのは、このまま飛行機にのって世界中に持っていけるから。香水を常に持ち歩き、香りの似合う美しい女性が増えて、男性ももっと普段から香水を取り入れてくれると豊かな世界に近づけると思ってます。

ミュートを解除すると音楽が流れます。

/ PROFILEプロフィール

白石小百合 シライシ サユリ

フレグランスデザイナー/フリーアナウンサー

中学3年生の語学研修中にNYでフレグランスと出逢い、見せる美しさではなく内面から美を磨く香りの役割に感銘を受け、香水を収集し始める。現在では数百種類の香水やアロマを持ち、日仏で調香師に師事。自身でも調香デザインを行い、料理や音楽など様々なコラボも。テレビ東京でのアナウンサー職の経験も生かし、感性の可能性に取り組んでいる。

/ INTRODUCING BRANDブランド紹介

Whitte

ウィッテ

2017年にフリーアナウンサーとして活躍する白石小百合が立ち上げたフレグランスブランド。ブランド名はブランドカラーである“white”からなる造語で、才智や肯定を想起させる意味合いを持つ。世界各地から取り寄せた香料を最大限調香することにより、本来の香りを長く楽しめるとともに、馴染みやすく、仕事や食事にも寄り添う香りが人気の秘訣。