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PICK UP TALK 今、気になるあの人に教わる! 03 山藤陽子

「こだわらないけど、偏る」
“モノ”の二面性や意外性を
意識して伝えていきたい

VOL.3 山藤陽子
(YORK. 代表)

日々の生活に関わる様々なことを取り上げ、その道のプロに語ってもらう「PICK UP TALK」。第三回目は、「気持ちいいもの」をテーマに「HEIGHTS(ハイツ)」という空間で自身が偏愛する“モノ”を紹介しているYORK.代表の山藤陽子さん。YORK.立ち上げまでの興味深いキャリアや、山藤さんが思う“気持ちいいもの”とは何か、女性としてどのように年齢に向き合っているのかについて語っていただきました。

彼女のアトリエは角部屋で自然光を部屋いっぱいに感じる、まさに「気持ちのいい」空間だった。

HEIGHTSへおじゃまするとすぐ目に入るのが素敵なドライフラワー。心が癒されます。

–––– 「HEIGHTS(ハイツ)」をスタートするまでの山藤さんのキャリアについて教えてください。

ホテルのバックオフィス、いわゆるオフィスワークを経て、結婚、出産をしました。その後、シングルマザーとなり、派遣でのオフィスワークに戻ったのですが、「これから先の人生、自分は何ができるのだろう」と考えるようになりました。ちょうどアロマやヨガに興味がある時期で、インストラクターの講習を受けた帰り道、香りに誘われるように入ったお店が『ニールズヤード レメディーズ』でした。そのとき手にした1本の精油は、サンダルウッド。一緒に持ち帰った小冊子を自宅で読んで、一気にハマったのが“香り”との出会いです。

–––– それまで“香り”は身近な存在でしたか?

香りには興味があったし、ニールズヤードも知っていたのですが、スタイリッシュな店内にブルーのボトルが並ぶ、そんな世界観に一気に引き込まれました。ショップスタッフの募集を見て「これだ!」と。40歳過ぎてからのチャレンジで未経験の分野、すごいエネルギーだったと思います。ショップスタッフとして1年半ほど働いた頃、京都の新店舗の立ち上げでマネージャーになりました。発注すら知らないのに、大好きなニールズヤードに身を置けるうれしさが勝り、そして京都ショップのマネージャーとしてお客様とともに育むお店作りはとても素晴らしい経験でした。その間に西日本エリアマネージャーとしての役割も担う3年間を過ごした後、東京で統括マネージャー、スーパーバイザーとしての数年を経て、ニールズヤードを卒業しました。

–––– 未経験から順調にキャリアを重ねてきたのですね。

そこで得た経験から「大好きなニールズヤードも含めて、人に“モノ”を伝えていきたい」という気持ちが芽生えました。コスメ、フード、ファッション。ジャンル関係なく、「自分が気持ちいいと感じる」をテーマにライフスタイルショップ「Fetish(フェティッシュ)」を作り、そのマインドを引き継ぐ場所として、ショールームそしてオフィスでもある「HEIGHTS」をスタートさせました。

–––– 山藤さんが考える「気持ちいいもの」選びの基準を教えてください。

感覚です。情報からの先入観はなくしたいと考えています。触れたときの感触、見たときのデザイン、そして香り。日用品は宝飾品とは違って、使うことで自分の中に取り入れ、そしてまた買うもの。そうすれば作り手もその商品を作り続けることができます。私のセレクトは必ずリピートしたくなるものばかり。次に欲しくならないものは入っていません。

–––– 「気持ちいいもの」というとオーガニックのようなキーワードに結びつくのですが、、、

オーガニックだから、日本製だからという側面からは選んでいません。しかし、いろいろ吟味した結果選んだものがオーガニックに結びついています。自分の体や感覚が受け入れるものが、ケミカルなものじゃないからかもしれません。

今年はオリジナル香水の製作もスタート。彼女の提案する洗えるシルクのルームウエアは文字通り「気持ちの良いもの」だ。
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–––– 感覚がとても大切なのですね。

「こだわらないけど、偏る」を意識しています。情報社会の中では、使ってもいない、触ってもいないのに、「それ、知ってる」となることが多くあります。モノを正面だけから見て説明し伝えるだけではつまらないと思っています。私がいいと思うものは、どの角度から見てもきっといいはずという感覚を信じて、違う角度から紹介することを心がけています。ワクワクやドキドキ、体温がふっと1℃上がるような瞬間がないと、初めて見るものを「買ってみよう」という気持ちにはなりません。お買い物スイッチが入るような、好奇心を刺激する情報を提供したいと思っています。

彼女の笑顔で周りの全員がハッピーな気持ちになってしまう。そんなオーラの持ち主。

–––– 女性として素敵な年の重ね方をしているという印象です。「年齢」との向き合い方や、心がけていることを教えてください。

「心も体もお肌もやわらかく」です。心が固いと新しいことは入ってこない。体だってかたまっていたら循環が悪くなる。お肌もやわらかければ、化粧水だって吸収するし、何より綺麗という印象を受けますよね。年齢を重ねるごとに硬くなりがちなものを柔らかくするため、ポジティブに考える癖をつけています。すべては捉え方次第だと思っているので、最近、年齢を重ねるのが楽しくなってきました。

–––– 朝、目が覚めて最初に使うもの、1日の最後、ベッドに入る前に使うものを教えてください。

朝起きたら、長年愛用しているニールズヤードのスキンケアでお肌と気持ちを整えます。夜はお風呂のあとに、ボディオイルをたっぷり塗ってからベッドに入ります。香りはその時々で自身に足りないものを気付かせてくれるといいます。いろいろなオイルを用意してその日の気分で自分にフィットしたものを使い分けるようにしていますね。

–––– 今後やってみたいことはありますか?

ちょっと気分を変えたいとき、疲れたときに、香りに誘われふらりと立ち寄れる、そんな場所を作りたいです。私自身も1本の精油で人生が変わったので、そういうきっかけになる場所作りをしたいと思っています。着々と準備中です(笑)

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/ PROFILEプロフィール

山藤陽子 ヤマフジ ヨウコ

YORK.代表/ライフスタイルコーディネーター/SCENT Designer

「気持ちいいこと」をテーマにセレクト、ブランドコンサルティング、商品企画開発、パフューマーとしてフレグランスや舞台など空間演出としての調香も手がける。2015年、南青山にコンセプトストア「HEIGHTS」をオープン。2018年、オリジナルのシルクのラウンジウェア「uryya for YORK.」がデビュー。今年はオリジナルのパフュームも発表予定。
http://york-tokyo.com/
instagram:heights_yokoyamafuji

/ INTRODUCING BRANDブランド紹介

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パーシアリティ ショップ バイ ヨーク

“気持ちいいこと”で日用品を選ぶYORK.がセレクト運営する、五感で感じる偏愛アイテムが揃う東京南青山にある「HEIGHTS」のコレクションストア。ウェアからコスメ、グロサリーまで、独自のセレクトアイテムを揃えている。