アネルズあづさの読むカラダケア BEAUTY SALON

「Self-Awareness③ 〜Touch for your stress〜」

「香り」のエキスパート、
アネルズあづささんによる
女性のためのビューティーライフ講座。
自分の心と身体にゆったりと向き合い、
心地良く暮らしていくためのミニ知識や
意識の在り方をレクチャーします。
今回も引き続き、心と身体の繋がりや関係性、
それに伴い身体に生じる症状を見逃さない方法など
「心が身体に発するサイン」をテーマに
お届けします。

【これまでの記事はこちら】


第7回
Self-Awareness③
〜Touch for your stress〜

こんにちは。アネルズあづさです。

いよいよ暑さが厳しくなり、
夜も寝苦しい日々が続いています。
この時期は外と室内との温度差に身体が慣れないまま、
体温調節がうまくいかず、うっかり風邪を引いてしまいがちです。

体力の消耗が激しいように感じ、
疲れやすさも気になる時期ですので、
充分に水分を摂る必要があります。
そこでぜひ取り入れていただきたいのが、
スポーツドリンクです。
大人になるとあまり口にされない方も多いかもしれませんが、
スポーツドリンクは私たちの身体の電解質のバランスなどを
うまく整え、ミネラルやカルシウム不足も含め、
この時期に感じる身体のだるさやコリ、
熱中症のような状態には大切なサポーターにもなります。
糖分が多いものもあるため、
過度な摂取は推奨できませんが、
適度に摂取することで、
より良い「体調のセルフコントロール」ができるので
真夏にはおすすめです。

今回のBEAUTY SALONのテーマは、
女性の悩みに多い「お腹に感じる不調和」です。
季節、年齢問わず女性特有の不調が出やすい箇所でもあります。
一緒に考えていきましょう。

// 自分のお腹に手をあててみる

皆さんは普段、何かが原因でお腹が冷えたり、お腹の調子が悪くなったりすることはありますか? そんな時、まず皆さんは何をしていますか? 何かで対処しようとしている場合、以下のことを考えてみてください。

その対処をしたことで改善したり、安定していますか?
自分に合った対処法を見つけていますか?
どうしたら良いかわからないまま同じ状態を感じていませんか?

改めてこのような質問の答えを自分で考えてみると、実は何かを長年試みていても改善を感じていなかったり、何度も、そして何年も繰り返すだけの日々を過ごしていることに気づいたという方もいると思います。

実際に感じているお腹の調子の悪さは、一体自分に何を伝えようとしているのでしょうか?
食欲不振や便秘や下痢、胃痛など、お腹に不調を感じた場合、もちろん病院での診察や検査などを受けることが大切です。しかし、すでに病院での検査などを受けていて、病気と診断されずに原因がわからないまま薬を継続していることもあるのではないでしょうか。「自分の生活スタイルや仕事に原因があるのでは?」と思ったとしても、生活を変化させることの難しさから、解決方法や改善方法を探ることができない状態で調子の悪さを放置していたり、自分に合っているかわからないままサプリメントを摂取したりといった対処をしているかもしれません。
まず、ぜひ一度「現在感じているお腹の症状や状態はいつ頃から始まったのか」をゆっくりと思い出してみてください。次に、その頃の生活環境の変化や仕事の変化など、あらゆる変化や起きたことを思い出してみてください。つい最近でも、2週間前でも、1年前でも、5年前でも期間は関係なく、そして内容もどんなことでも構いません。

// お腹まわりで起きていることは何?

私はこれまでアロマセラピストとして、18年にわたり妊産婦さん、そして分娩、産後を通してのケアや、月経痛や月経不順、更年期障害、また心身の不調和を感じる女性のケアやアドバイスに携わってきました。
ケアを担当した女性の多くは、便秘のようなハリをお腹まわりに常に感じていたり、もしくは便秘と下痢を繰り返すような状態を感じています。さらに、普段からお腹まわりにハリや不具合を感じている方は、食事やサプリメント、運動などを継続的に気をつけている方も多くいます。
しかし、私自身が実際にこういった症状を直接治すということではありません。あくまで一緒にお話を進めていく際に、普段の生活スタイルやお仕事の中で現在抱えている不調和などのお話をする上で、クライアントの悩みの一つとしてお伺いするのです。

そして、私の方から必ずクライアントさんにお伺いすることがあります。

「お話を伺っていると、これだけ○○さんは普段気をつけてきたのに、
なぜそれでも変わらずお腹まわりに不調を感じていると思いますか?」

そうすると、「ああ、そういえば、そうですよね…」と、初めて自分自身に起きていることを実感したように答えてくれます。そして、「お腹まわりで起こっていることは、食事や胃腸の問題だと思ってきたのですが、もしかすると違う可能性もあるのですか?」と質問されることもあります。
皆さんはどう思われますか?

// 心が受ける影響はお腹にも影響する?

同僚や友人などが過度な疲労で胃に穴があいてしまった、腸にポリープができて入院になってしまった、という話を耳にしたり経験したことはありませんか?
その時、多くの人が「疲れ=お腹(胃腸)に不具合が生じる」といったことを認識しながら、その症状が「心が発した身体へのサイン」であるといった捉え方を深くは追求しないことが多いように思います。
どうしてそうなってしまい、どのような改善方法があるのか? ということは、自分自身が同じ症状になってからようやく深く理解し、改善しようとするのが現実です。特に、日々忙しく仕事や生活をしている方ほど見過ごしやすいものですが、心の不調は思っている以上にお腹の不調と深く繋がっているのです。

実際に私がお会いしたクライアントの中で、お腹の調子が悪いと感じ始めてからもう少しで1年ほど経過しようとしていた方を例にお話します。
この方は、自分自身の管理のため運動も継続的に行っており、食事もとてもよく気をつけている方でした。しかし、普段の仕事や生活で気分がすぐれず、
「現在の仕事が自分に合ったものか?」「これから何をしていくべきか?」と悩み始めている矢先でした。
悩み始めた原因としては、ある程度の経験を積んできた上で、仕事場での自分の立場や、やりがいといったことに悩んでいること、そしてこういった感覚が特に最近強くなり始めているということでした。まずは、決して最近のお話ではなく、強弱はあれど、継続的に長い期間同じことを感じる生活を続けてきたということです。このように、大切なことをずっと悩み続けている状態では、「充分にお腹まわりの違和感や不調和を感じる可能性がある=心の状態が胃腸やお腹まわりに表れる」ことが予測できます。

もちろん、これは決して胃腸の働きだけで生じているわけではなく、心へ受ける影響度によって、身体全体の循環やホルモンバランスへの影響も考えられるため、その結果としてお腹まわりや胃腸の働きに不調和を感じるようなケースも想定できます。

// 直接的な症状に出るとは限らない

さらにクライアントと話を重ねるうちに、先ほどの仕事に対する悩み以上に、よくお話されることで気づいたことがありました。それは、
「新しく赴任してきた直属の上司がいつもつけている香水の香りが独特で、自分にはとても苦手な香りとして感じ続けている」「どうしてまわりの方はそれが平気なのかと不思議なのですが、私にはとても我慢できないような香りに感じる」というものでした。職場で隣りの席である以上、我慢し続けなければいけないため、離れた場所での作業を多くしたり、違う香りを自分の近くに置いたりなど、できる限りの方法で、なんとか乗り切っているということでした。そこで、私自身がすぐにこのクライアントにお伺いしたのが、その上司の赴任してきた時期。少し考えられた後の答えは、「ちょうど1年前ぐらいになります」というものでした。

そのクライアント自身も、「あっ!!!」「えっ???」と声を出され、この時、ちょうど自分のお腹まわりに感じる不具合と、この時期が合致していることが、初めて理解できたようでした。
緊張するとお腹が痛くなったり、怒られたり何か圧力を感じると、身体中が締めつけられるようになったり、頭が痛くなったり……と、様々な症状が出てきます。こういった状態が継続的に続く場合には、直接的なものだけではなく、代わりに他の状態(症状)となって表れてくる可能性があります。
その根本的な要因を探り、理解することは、どのように予防・改善できるかを考えるためにもとても重要な要素となります。
しかしだからといって、今すぐにその環境を変えるためにはまた別の準備が必要となり、容易ではありません。現状をどのように整えるべきか、ということに関しては、まずこういった嗅覚からの影響でも自分の心身に影響を及ぼすことがあるという可能性を理解すること、その上でどういった対処法や方法を今後考えていくべきかを整理することが大切です。

// 嗅覚による心身への影響とは

このお話から、「嗅覚」から入る感覚や情報と、私たちの心と身体への影響力についてもお伝えしていきたいと思います。
私たちは、五感の中でも普段あまり「嗅覚」を意識した生活をしていません。ですが、例えば冷蔵庫の中を開けて何か飲み物や食べ物を取り出した時、それを口に入れても良い状態かどうかを目で見るだけではなく、必ずニオイで確かめますよね。どんなに見た目が大丈夫であっても、異臭がしているものを率先して口に入れることはしません。このように考えると、本能的に異臭がするものに対して「危険」を感じる能力が備わっていることがわかります。もちろん、人間同士が発する香りも、本能的に感じ合って刺激しあっているとも言えます。このように、普段の生活の中での嗅覚の感覚は、私たちの「本能」にダイレクト(直接)に働きかける感覚なのです。

// 嗅覚が与える私たちへのサイン

そして嗅覚は本能だけではなく、私たちの「ホルモンバランス」や、「自律神経の働き」に深く関連しています。ホルモンバランスは、私たちの肌や髪の質、骨密度、妊娠、月経(生理周期など)、更年期障害、体重、睡眠、ストレスなど様々なことをコントロールしています。また自律神経は、私たちの呼吸、血圧、胃腸の働き、睡眠、心拍、体温調節などをコントロールしていて、どちらも普段の生活に大変影響力があるのがわかります。つまり、この嗅覚の働きを理解することで、不調に対して自分自身で管理できる予防や改善を試みることができる可能性がとても高いということです。
私たちが普段感じている「香り」は、「たかが」でも「されど」なのです。

まず最初にお腹まわりなどに生じる不調和を一つの症状としてキャッチしたら、一度自分の中で自分自身に問いかけ、理解してあげる時間をとってあげること。それが予防・改善を含めたセルフケア、そして心身のケアを継続していくうえで、とても大事なことであることを忘れないでください。
そして、これまでの連載記事でも書いてきた「深呼吸」や「温もり」を感じることは、こういった不調を心身のセルフケアアプローチで助け、サポートしてくれるものでもあります。

さあ、ゆっくりと深呼吸してみましょう。
様々な原因は、まず自分の中で生じていることから見ることも同時に大切です。
そして、自分が何を欲しているか、どのようにしたいのか、
まず自分を鏡に映して、今感じてわかることから始めてみましょう!

次回も別の捉え方で、
「私たちの心が発する身体へのサインとそのケア」について
詳しくお話していきたいと思います。


セルフケアをサポートをする
オススメのオーガニック精油 

新鮮な爽快感と優しく包み込んでくれるようなOrange Sweet(オレンジスウィート<Citrus sinensis>)と、フレッシュで鋭い爽快感のある香りで心地良く刺激を与えてくれるPeppermint(ペパーミント<Mentha piperita>)の組み合わせが、深い呼吸を送り込み、穏やかにサポートしてくれます。
常に身近な場所に香りを置くためにも、ティッシュや試香紙に、それぞれ1滴ずつ垂らしてデスクやテーブルに置いたり、ティッシュに垂らして持ち歩いたり、1滴を指先に垂らして髪の毛にそっとつけるのもオススメです。睡眠の30分前に枕元に垂らすか、入浴時やシャワーの際に芳香浴として、数滴浴室の床に垂らしてシャワーのお湯をあてたり、お風呂の中に合計10滴ほど加えて(肌が敏感な方は5滴など)、立ち上がる蒸気と共に香りを深呼吸で取り込んでみましょう。

枕元&ティッシュ:Orange Sweet 3滴&Peppermint 1 滴
入浴時:Orange Sweet 5滴&Peppermint 1 滴
シャワー時:Orange Sweet 4滴&Peppermint 1 滴


*純粋な精油は揮発(蒸発します)するため、香りはお湯に当てると蒸気となります。また、精油は水とは決して混ざらない性質を持っていますので、お湯の中に入っていくことはありません。

/ PROFILEプロフィール

アネルズあづさ/アネルズ アヅサ

株)Blue ink代表取締役 / 株)ASK取締役COO / グローバルオーガニックフォーミュレーター / プロフェッショナルアロマセラピスト

アロマセラビー、ならびに妊産婦とベビーの補完療法を中心とした3年半の英国留学後、2000年に会社を設立。産婦人科内でのアロマセラピー分娩ケアを推進。数々の講座やセミナーの他、著名人や大企業、映画『パフューム』等のフォーミュレーター(調合監修)を務める日本の精油ブレンディング第一人者。昨年より自社ブランド『ARTQ ORGANICS』『CUDDLE BABY』にてオーガニック認証スキンケアの販売開始。自身が運営するアロマセラピースクールでは日本で唯一オーストラリア政府認定資格が取得できるコースも開講。