アネルズあづさの読むカラダケア BEAUTY SALON

「Self-Awareness② 〜Body Pain〜」

「香り」のエキスパート、
アネルズあづささんによる
女性のためのビューティーライフ講座。
自分の心と身体にゆったりと向き合い、
心地良く暮らしていくためのミニ知識や
意識の在り方をレクチャーします。
今回は前回に引き続き、心と身体の繋がりや関係性、
それに伴い身体に生じる症状を見逃さない方法など
「心が身体に発するサイン」をテーマに
お届けします。

【これまでの記事はこちら】


第6回
Self-Awareness② 〜Body Pain〜

こんにちは。アネルズあづさです。

急に暑くなり、湿気や気温でバテ気味の人も
いらっしゃるのではないでしょうか。
今日は本題に入る前に、そんな時に私がおすすめする
すぐに身体をスッキリさせる方法をご紹介します。

タオルを水に充分にくぐらせて絞り、
電子レンジで1分温めてホットタオルを作ります。
そこにお好きな精油を1〜2滴垂らしてよく揉み、
気になる部分を拭くと、香りと共にさっぱりと肌をガードしてくれます。
家に帰ってすぐにシャワーやお風呂に入れない時でも
首まわりや足の裏、ワキなどをスッキリさせるだけで、
快適な心地よさと開放感を感じるはずです!
ぜひ試してみてくださいね。

さて、今回のBEAUTY SALONは前回に引き続き、
「心が身体に発するサイン」です。

身体に感じる痛みが発生した時、
「その原因にしっかり向き合うことの大切さ」について
考えてみたいと思います。

// 自分を鏡に映して見て分かること

突然ですが、最近、裸になって鏡の前に立ったことはありますか?
これは、自分の心と身体のバランスを見てみる一つの方法で、より自分の身体を自分の中で把握し、繋げるために大切なアクションなのです。

まず、裸になって鏡の前に立ってみてください。
そして、以下について考えてみてください。

①鏡に映った身体は全体的にどのような形をしていますか?
—今の自分の心と照らし合わせたときに、鏡に映る身体は全体的に元気でしょうか。それとも前に比べて変化して見えたり、想像以上に違う形をしていますか。

②どんな姿勢をしていますか?
—無理して不自然に姿勢を整えると、途端に変な感覚や痛みが出てきませんか?一番無理のない姿勢は、自分にとってどのような姿勢ですか?それは期待通りですか?

③鏡に映る自分の身体そのものを受け入れることができますか?
—避けたい、見たくない部分があったり、変えたい部分がありますか?

①〜③の問いは、決して身体をキレイに見せるためのアクションではありません。これは「自分の心と身体の状態が合致しているか、意識や把握が合致しているか」を確かめることによって、そのようなズレがあるかを感じるためのものです。
私たちが普段感じるさまざまな不快感や痛みは、このような自分の心と身体のバランスが「ちぐはぐ」になってしまうことで、アンバランスさをきたした結果であることが多く、対処法をそのまま他のもの(例えばサプリメントや薬、機械など)に委ねても、根本的には改善しないことが予測できます。それは、私たちがそれぞれに「心と感覚」を持ち、それが現在の身体の状態に直接繋がっているからです。

「ネガティブなストレスや人間関係の原因で疲れ、さらにそれが自分の不摂生に繋がっているな」と心で感じている人が、身体もそれを反映したような状態になっているというのは、容易に予測できます。そして私たちはこのアンバランスさを避けて、改善すべきものをどんどん遅らせてしまいます。でも、これが私たちの日常繰り広げられている不調和の根本でもあります。

// 大切な軸を担う背中の痛み

毎日の疲労やストレスが蓄積されて、如実に変化が出やすい場所があります。それは「背中」です。私たちが鏡に映して見ている自分の姿の中心にある背中には、私たちが「呼吸」を行う肺や、身体全体に血流を送り込む役割のある肩甲骨という骨があります。
私たちは不安や恐怖、緊張や疲労感を感じることで、肩がすくんだり、前かがみになったりしますよね。これは心の状態が筋肉を緊張させたりすることで、身体の姿勢として現れる状態です。
さらに、立ってもしくは座って作業や仕事、家事を行なっている場合、その姿勢によって呼吸がスムーズにできなかったり、呼吸の浅さが続くことで身体全体への血流や循環への不具合、そして滞りやむくみを発生させる原因にもなります。

また、考えすぎで緊張状態にある場合には、肩が前かがみになってしまうような姿勢をとるため、胸の部分が狭くなってしまい、日常の中で深い呼吸を行うことが困難になっています。そして肩まわりにいつも痛みを感じている場合は、心配以上に何らかの負担を感じ続けている状態です。
そして長く続くほどに、頭痛や他に感じる症状にもさらに繋がっていく可能性があることを認識する必要があります。まずその状態を解決もしくは改善することに向き合うことが大切です。まっすぐに顔をあげ、両腕を横に大きく開いて胸を大きく深呼吸したその感覚を、自分の中で感じることから始めてみてください。

このように、背中の痛み一つとってみても、必ずしも単純に一つの身体的な不快感や痛みではなく、心と身体が繋がって反応していることが多くあります。本当の原因がどこにあるのかを考えるきっかけになり、そして実はそれが、心が発するなんらかのサインとして繋がりがある、ということを理解することができます。

// 心の不調からくる身体の痛み

私たち人間が感じる不快感や痛みは、決して表面的な現象だけではなく、心の状態に深く関わっています。
しかし、その心から発せられる疲れや辛さが、結果として身体の不快感や痛みとして表れてくることに、なかなか気づかないこともあります。
それは、私たちが大人になればなるほど、「文字で理解しよう」「分かる範囲で対処しよう」という感覚が強くなり、身体が発している不快感や痛みを自分の内側ではなく、常に外的な要因として何らかの病気や傷などと繋がっていると思い込んでいるからです。そして、不快感や痛みに必ずはっきりとした病名や理由を求めてしまうのです。

おそらく誰もが一度は、病院に行っても原因のはっきりとしない病名を言われたり、自分の不快感や痛みの診断が腑に落ちないといったような経験をしているはずです。それが「ストレス性の……」というような病名になり、その原因は薬ですぐに改善することはできません。
その時に初めて、「え?自分の心の原因?」と気づいたり、考え始める人もいるのではないかと思います。

// 不快感や痛みを軽減させている手

原因や理由がはっきりとわからず不快感や痛みを抱えている時に、身近な力で改善する方法とは? 
それは、「人の温かみ・体温」です。
実は、私たちは薬ではなくとも温かみによる「安心感と安らぎ」で、不快な症状や痛みを改善させることができる可能性を持っています。人からの温かさや触れられる安心感によって、心の安定だけではなく、免疫や機能的な身体の働きにも大きく影響を及ぼしているのです。
皆さんは不快感や痛みを感じている部分に、知らず知らずに自分の手を当てている、といった行動をしている覚えはありませんか?

まさに今、どこでもいいので自分の身体でほんの少しでも不快感や痛みのある部分に手を当ててみてください。
そして手を当てながら深呼吸してみてください。
温かみを感じたり、不快感や痛みが少しやわらいだりしませんか?
例えば、頭が痛い時には自然と手を頭に当てていたり、息苦しく感じる時は胸、ふくらはぎがむくんで痛みを感じた時は……
自然とその場所をさすったり、感触を確かめたりしていますよね。
私たちはなぜこのように不快感がある部分や痛みがある部分に対して、手を当てようとするのでしょうか?

実は手を当てることでその部分をカバーしたり、不快感や痛みを軽減させようとしているのです。

ドイツの哲学者であるカント氏は、「Tha hand the human outer brain」(手は外側にある脳である)と伝えており、心理学者のレーヴェース氏は、「Tha hand is frequently more intelligent than the head」(手は時に頭よりも賢い)と伝えています。
人間は手から多くの情報や感覚を得ながら、さらに手を当てることが不快感や痛みなどに対する対処として効果があることを、本能的に知っているのです。

皆さんも誰かに触れられたり、手を当ててもらうことで安心したり、気持ちが軽くなったり、そして痛みが軽減したりという経験があると思います。
これはタッチケアの一つとしても、とても大切な基礎となる感覚です。
例えば海外の事例では、子供が火傷を負った際の治療において、タッチケアとして子供に手を当てて触れる場合と、そうでない場合の傷の治癒速度が変化するという結果があります。それほど「手」には癒しの力があるのです。

このような観点から考えると、自分でマッサージをしたり、マッサージを受けることも、この「手を当てたり、当ててもらったりすることの一つ」となります。心身の不快感・痛みへの改善方法として、何よりも皆さん一人一人が心地よさ、安心感、優しさ、ぬくもり、そして自分の、そして誰かの「手当て」を必要としているはずです。
私たちは常にこういった感覚を与えたり、与えてもらったりしているのです。

心と身体の繋がりを意識することによって、すぐに何か飲んだり貼ったりすることで対処する前に、まず私たちは「自分で自分の身体が本当に必要としている状態が何か」を考えてあげることができるかもしれません。

その因果関係を考え、常日頃から自分と向き合っていくことが大切です。

次回も別の捉え方で、
「私たちの心が発する身体へのサインとそのケア」について
詳しくお話していきたいと思います。


深い呼吸をサポートする
オススメのオーガニック精油 

普段なんとなく呼吸が浅いことによって、背中や胸の周り、そして肩周りが固く感じていたり、充分に胸を開いてゆっくりと深く自分の中に呼吸を取り込めていない感覚があると思います。とても簡単なように思えて、私たちが最も行なっていないことの一つに「深呼吸」があります。嗅覚から脳にダイレクトに信号が届く香りとともに、今この瞬間、5分で良いのでゆっくりと床もしくは椅子に楽な体勢で身体を置き、目を閉じて深呼吸してみましょう。
スパイシーな中にも、温かく活力を与えてくれるような香りのBlack Pepper(ブラックペッパー<Pipper Nigrum>)と、すっきりとしたフレッシュな爽快感のある香りのLemon(レモン<Citrus Limonum>)の組み合わせが、深い呼吸を送り込んでくれるとともに、痛みなどを含めた不快に感じる感覚を穏やかにサポートし、心身のバランスを整えてくれます。
常に身近な場所に香りを置くためにも、ティッシュや試香紙に、それぞれ1滴ずつ垂らしてデスクやテーブルに置いたり、ティッシュに垂らして持ち歩いたり、1滴を指先に垂らして髪の毛にそっとつけるのもオススメです。睡眠の30分前に枕元に垂らすか、入浴時やシャワーの際に芳香浴として、数滴浴室の床に垂らしてシャワーのお湯をあてたり、お風呂の中に合計10滴ほど加えて(肌が敏感な方は5滴など)、立ち上がる蒸気と共に香りを深呼吸で取り込んでみましょう。

枕元&ティッシュ:Black Pepper 1滴&Lemon 3滴
入浴時:Black Pepper 4滴&Lemon 6滴
シャワー時:Black Pepper 2滴&Lemon 3滴

*純粋な精油は揮発(蒸発します)するため、香りはお湯に当てると蒸気となります。また、精油は水とは決して混ざらない性質を持っていますので、お湯の中に入っていくことはありません。

/ PROFILEプロフィール

アネルズあづさ/アネルズ アヅサ

株)Blue ink代表取締役 / 株)ASK取締役COO / グローバルオーガニックフォーミュレーター / プロフェッショナルアロマセラピスト

アロマセラビー、ならびに妊産婦とベビーの補完療法を中心とした3年半の英国留学後、2000年に会社を設立。産婦人科内でのアロマセラピー分娩ケアを推進。数々の講座やセミナーの他、著名人や大企業、映画『パフューム』等のフォーミュレーター(調合監修)を務める日本の精油ブレンディング第一人者。昨年より自社ブランド『ARTQ ORGANICS』『CUDDLE BABY』にてオーガニック認証スキンケアの販売開始。自身が運営するアロマセラピースクールでは日本で唯一オーストラリア政府認定資格が取得できるコースも開講。