アネルズあづさの読むカラダケア BEAUTY SALON

「Self-Awareness① 〜Consider Your Tone〜」

「香り」のエキスパート、
アネルズあづささんによる
女性のためのビューティーライフ講座。
自分の心と身体にゆったりと向き合い、
心地良く暮らしていくためのミニ知識や
意識の在り方をレクチャーします。
今回は心と身体の繋がりや関係性、
それに伴い身体に生じる症状を見逃さない方法など
「心が身体に発するサイン」をテーマに
お届けします。

【これまでの記事はこちら】


第5回
Self-Awareness①
〜Consider Your Tone〜

こんにちは。アネルズあづさです。

7月に入ったものの、寒さや暑さを
交互に感じる日々が続いていますね。
このような気温や環境変化は、
単なる季節の変化を感じるだけではなく
疲労感や体調の崩れをもたらしますが、
皆さんは日頃どのような体調管理をされていますか?

日差しの明るさで元気になったり、
逆に少し疲れやすくなったり、
雨のどんよりした状態でも、落ち込むのではなく、
雨の音で心の落ち着きを感じる人など、
天候と気温がもたらす私たちの変化もさまざまです。

今回のBEAUTY SALONは、
「心が身体に発するサイン」について、
日々私たちが使っている
SNSメッセージやメールを例に挙げつつ、
考えてみたいと思います。

// 会話とは異なる
「文字・言葉 」のコミュニケーション

今やコミュニケーションの手段として欠かせない携帯電話。けれど、その状況が急速に普及したのはつい15年ほど前から。この急激な変化についていけている人と、そうではない人がいることを私たちはまず理解しなければいけません。
スマートフォンをスムーズに操作・活用できることは決して「当たり前」ではありません。そして、こういったコミュニケーションスタイルの変化により、私たちの心に影響する問題点が浮かび上がってきています。それは、相手の感情を推し量ることができない「文字・言葉」です。

たとえば、皆さんが職場の同僚や取引先、友人、家族から
メールやメッセージをもらった時に、
楽しいことや嬉しいことばかりではなく、
時には、

「どうしてこういう書き方をするんだろう。ひどいな」
「どうしてわかってくれないんだろう。
そういう意味じゃないのに」
「何を伝えようとしているんだろう。誤解しているのかな」

など、画面の向こう側にいる
相手の心と意図に戸惑うことはありませんか?

私たちがメールやメッセージに言葉を乗せる時、どうしても相手と直接「会話をする」という状況とは違った要素が生じてきます。そのため、メールで文字を送るということだけでは、実際に顔を見て話をする時ほどには、自分と相手の感情やコミュニケーションをうまく図ることができません。また、実際に顔を見て話をするということは、言葉だけでメッセージを送るのとは違った満足度が心理的に生じるといった実験結果もあります。

// 心の状態が身体にもたらすサイン

デジタルコミュニケーションによる、相手の顔が見えない状態下での文字や言葉から受ける印象や内容が原因で、私たちはさまざまな不調を感じることがあります。偏頭痛を感じたり、急に呼吸や胸の苦しさを覚えたり、怒りの感情で熱くなってきたり、胃腸の調子が悪くなって下痢や便秘の症状を感じたり、身体全体がこわばって循環の悪さにつながったり、血圧が変化したり……。
これは、決して単なる身体の不調ではなく、心のもたらす感覚が自律神経の働きに大きく影響したと予測される体調変化であり、それらの症状は心が身体へと伝えている「サイン」なのです。

実際には、自律神経による心身の調節で、自動的に不調を軽減しようとする働きが私たち人間にはある程度備わっているため、ほんの少し症状として感じる時点で、その不調は明らかに蓄積された結果として捉える必要があります。そのため、このような要因で発生する症状は、ただ単に一部の身体のケアで対処しようとしても一瞬しか軽減されず、継続して同じような症状が発生してしまいます。大切なのは、「包括的にその症状にはどんな要因が絡んでいるのか」を紐解いて、適切なケアを行っていくことです。
もちろん、そのような客観的な状態は自分だけでは判断ができないことも多いため、専門家やセラピストからのアドバイスが気づきに繋がることもあります。

// 自分の中で安定した「トーン」を作る

メッセージやメールを交わした相手が嫌な気分になっているのか、辛い状態なのか、悲しい状態なのか、嬉しいと感じているのか、楽しさを感じているのかは、直接顔を合わせていないため分かりづらいものです。言葉では表現し難い、もしくは言葉だけでは相手と同じ感覚を共有しづらいこともあるため、時にメッセージやメールは心理的に人を追い込んでしまうツールへと変わってしまうことがあります。私たちは、感情と感覚を強く伴う人間であり、自分がどういった状態なのか? によって、発するものやアクションが変化する生き物なのです。
そしてその変化は、周りの人たちにも影響を及ぼします。相手と直接話をしないからといって、メッセージやメールによって相手に嫌な印象を与えたり、相手を批判したり攻撃するような言葉を使って良いというものではありません。また反対に、自分が受け手側の場合も同じように考えなければいけません。

「褒めてくれているけど、本当にそう思っていないのではないか」
「意地悪だな。その言葉にとても傷ついてしまった」
「こんなに近くにいるのだから、メッセージだけじゃなくて一言声をかけてくれればいいのに」
「メッセージやメールが命令口調でやる気にならない」
「こんなに忙しいのに、メールで送ったのを見ていないんですかってそれだけ??」
「ちゃんと読んでくれていないんじゃないか」
「内容を理解してくれていないんじゃないか」

このように、心が全く通っていないと思えるネガティブな感覚は誰しもが感じたことのあるものだと思います。
そして、これらの感覚を文字として改めて目にした時、日々感じているこのマイナスの感情が私たちの心にストレスとして蓄積されるものであることもまた感じることができると思います。

// 相手の立場になって考える

では逆に、メッセージやメールに自分の感情を込めなければコミュニケーションの問題が起きないか? というと、もちろんそうではありません。
感情を込めないメッセージやメールは、直感的にさらに「冷たい」と感じられ、相手が受ける印象も悪くなります。だからといって、内容や状況によっては毎回充分な感情を挿入することができない場合もあるため、まず自分が心地よく、相手側に角が立たないような「自分のトーン(口調や言い回し)」を自分で理解しておくことが大切です。
誰かにメッセージやメールを送る時、感情的になっているなと感じたら、まず一呼吸おいて、「自分がこのメールをもらったらどう思うか?」を一番に考え、今すぐ送るべきなのか、時間を少しおいて再度見直してから送るべきなのか? を確認することが重要です。

現代の日常生活において、あまりにも当たり前になってしまった携帯電話というツール。それは、私たちが想像する以上に、私たちが感じるさまざまなタイプのストレスへと変化し、積み上がっている日々を過ごしています。

そんな状況を少しでも緩和するために。
まさにこの瞬間、深呼吸をしながら。自分のメッセージに込められている言葉や伝え方に、相手への「優しさ」があるか? を確認してみてください。
相手に期待するのではなく、日々忘れがちな「心のアクション」として、まず自分から考えてみる時間も必要だと思うのです。

次回も別の捉え方で、
「私たちの心が発する身体へのサインとそのケア」について
詳しくお話していきたいと思います。


心のトーン調整をサポートする
オススメのオーガニック精油 

自分の気持ちやトーン(口調や調子)が安定していないなと感じる感覚には、周りの環境や何かを見聞きすることから得られる情報が原因のことも多くあります。そのような場合は、周りに左右されることなく、まず自分の心と身体に安心感を与えてあげるための時間を過ごすこと、深呼吸を繰り返し行うことが大切です。
温かく柔らかい透き通る香り、そして落ち着きのある心地よさをもつFrankincense(フランキンセンス<Boswellia neglecta>)と、心に深くゆっくりと語りかけるように甘く、そして少し苦味やグリーンな爽快感を届けるMarjoram(マージョラム<Origanum majorana>)の組み合わせがおすすめです。
常に身近な場所に香りを置くためにも、ティッシュや試香紙に、それぞれ1滴ずつ垂らしてデスクやテーブルに置いたり、ティッシュに垂らして持ち歩いたり、1滴を指先に垂らして髪の毛にそっとつけるのもオススメです。睡眠の30分前に枕元に垂らすか、入浴時やシャワーの際に芳香浴として、数滴浴室の床に垂らしてシャワーのお湯をあてたり、お風呂の中に合計10滴ほど加えて(肌が敏感な方は5滴など)、立ち上がる蒸気と共に香りを深呼吸で取り込んでみましょう。

枕元&ティッシュ:Frankincense 2滴&Marjoram 1 滴
入浴時:Frankincense 6滴& Marjoram 3滴
シャワー時:Frankincense 4滴&Marjoram 1 滴


*純粋な精油は揮発(蒸発します)するため、香りはお湯に当てると蒸気となります。また、精油は水とは決して混ざらない性質を持っていますので、お湯の中に入っていくことはありません。

/ PROFILEプロフィール

アネルズあづさ/アネルズ アヅサ

株)Blue ink代表取締役 / 株)ASK取締役COO / グローバルオーガニックフォーミュレーター / プロフェッショナルアロマセラピスト

アロマセラビー、ならびに妊産婦とベビーの補完療法を中心とした3年半の英国留学後、2000年に会社を設立。産婦人科内でのアロマセラピー分娩ケアを推進。数々の講座やセミナーの他、著名人や大企業、映画『パフューム』等のフォーミュレーター(調合監修)を務める日本の精油ブレンディング第一人者。昨年より自社ブランド『ARTQ ORGANICS』『CUDDLE BABY』にてオーガニック認証スキンケアの販売開始。自身が運営するアロマセラピースクールでは日本で唯一オーストラリア政府認定資格が取得できるコースも開講。