アネルズあづさの読むカラダケア BEAUTY SALON

「Self Protection」

「香り」のエキスパート、アネルズあづささんによる
女性のためのビューティーライフ講座。
自分の心と身体にゆったりと向き合い、
心地良く暮らしていくためのミニ知識や
意識の在り方をレクチャーします。
今回は前回に引き続き、
日々の生活の中で蓄積されることで
身体や心に不調をもたらす要因ともなりえる
「疲れ」をテーマにお届けします。

【これまでの記事はこちら】


第4回
Self Protection 〜後編〜

こんにちは。アネルズあづさです。
梅雨に入り、ジメジメとした
天気が続いています。
6月は連休などもなく、春の新生活による環境の変化により疲れがどっと出てくる時期です。

疲れは体調を崩したり、改善を要する不調など
何かしらの症状が出たり感じることで
ようやく気づくことが多いと思います。
それは頭痛や肩こり、肌荒れ、眠気やだるさなど
人によってさまざまです。
そんな不調などのサインが出る前に、
日常生活の中で前もって予防したり
ケアをしていくことが大切です。

このBEAUTY SALONでは、
女性の皆さんが
「自分のために、自分の心身と
向き合うことができるような瞬間」を
感じられる内容をお届けしていきたいと思います。

前回は、「疲れからどう自分を守るか」ということを
お話してきました。
今回は現代社会では切り離すことができない
デジタルやソーシャルメディアが原因で生じる
心身の疲れの予防や対処法、
上手な付き合い方をご紹介したいと思います。

// 脳は同じスピードでは進まない

AI技術の発達は革新的ですが、私たち人間でしかできないこともそこには存在します。
それが「創造すること」「感じること」です。
AIは一度私たち人間が準備して創り上げたものを繰り返したり構築したり、処理する能力に優れ、時間に関係なく動いていますが、その手前の作業は人間が行わなければいけません。
そこで間違ってはいけないのが、私たち人間はAIと同じ時間や能力で動くことはできないということです。

書いている意味や言葉がわからなくて、面倒だな。
使い方がわかりにくくて、どうしたらいいかわからない。
どのページにどういった機能があるのか理解できない。
何をみたらいいのか、誰に聞いたらいいかわからない。
最低限必要な部分だけ繰り返し使おう。

こんな感覚、感じたことがあるのではないでしょうか?
私自身も、普段自分では勝手に使えていると思っていたスマートフォンやタブレットの操作に関して、子供に「こうやったらすぐだよ」と言われて見せられることがあり、「!?」と一瞬驚くことがあります。「誰に聞いたの?」とおきまりの質問に続くわけですが、もちろん子供達が得る情報網は無限です。そしてこうやってどんどん使える人には使えるだけの機能が構築され、アップデートされていくことも理解できます。

// ソーシャルメディアデトックス

普段何気なく見ているソーシャルメディアですが、自分が気になってチェックしている人のページだったり、逆にあまり好きではないのに思わず見てしまうといったページもあると思います。昼夜問わずして、私たちは時間が空くとソーシャルメディアを確認したり、そこで共感したり、投稿したりと繰り返すようになっています。ここで自分を疲労感から守る方法として、ぜひ皆さんに一度確認してほしいことは、そのソーシャルメディアに義務感を感じていたり、追いこまれているような感覚が常にあったり、さらに強いられているような感覚やネガティブなストレスの負荷を感じていないか、ということ。残念ながら、本来楽しもうと始めたソーシャルメディアであっても、必ずしも現在目にしている情報や、やりとりのすべてが私たちの心と身体に有益であるとは限りません。逆に心と身体を束縛し、常に何かに追いかけられている感覚があることで、蓄積する心の疲労感として、大きな範囲を占めていることも少なくありません。
現在の社会の中では、完全にこの束縛から離れることは難しいとも言えますが、私たちは心と身体のケアのためにも、今こそ時間の使い方としてのソーシャルメディアデトックスが必要です。ソーシャルメディアは、皆さんの目の前にある生活や仕事、そして心の充足をおびやかす存在であってはいけません。

ポジティブで前向きなもの、避けられないネガティブな声や情報を含め、多岐にわたる情報が、自分と他人との比較、心の焦りを増強させてしまう結果となり、さらに攻撃を行う場ともなっています。あくまで個々の判断でソーシャルメディアとの付き合い方は変わりますが、1日数回、もしくは数日ソーシャルメディアから離れて自分自身がどう感じるかを確かめてみることも大切です。
ソーシャルメディアに動かされるのではなく、自分がソーシャルメディアを使うといった立場で俯瞰できない活用は、必ずどこかで心の疲労感と身体の変調や依存性を発生させることになるため、自分で自分を守るためにも、今一度自分がソーシャルメディアとどういった位置関係であるかを確認してみましょう。

// デジタル感覚とアナログ感覚の境界線

ここで私たちが必ず理解しておく必要があるのが、デジタル化・テクノロジー化でどんどん進む技術と同じスピードで、私たちの脳もデジタル化されているわけではないという現実です。ある意味では、脳はやはり原始的なものであり、私たちの感覚を保持させている重要な役割を担っています。今、私たちはこのデジタル化された現実と、本来人間として持つアナログな現実の境に立ちながら、その両方の活用方法に迷いと疲れを常に感じています。これは、情報量が多く自分自身では怖くて「判断」ができないこと、もしくは判断してはいけないことまでを情報のみで判断してしまうという、両方の意味でのデジタル化がもたらす「判断力の欠如」を生じさせています。

すべて私たちの感覚ではなく、頭で行っていることが多いため、この繰り返しによって自分が本来保持する感覚を信じることができなくなり、自分自身にも疑問が生じてきます。
このような狭間で感じている「日常の蓄積型疲労感」は、私たちの心と身体に様々なダメージを与えていると言わざるを得ません。これは決して何か1つだけの症状ではなく、男女ともにそれぞれに生じる不調和や不定愁訴にも関わっているでしょう。

// 人に話すこと

自分自身が本能的に迷いや判断力が鈍っていると感じた時に、皆さんは誰かに話をして意見を聞いたりすることはありますか? それとも自分だけで判断していますか? 信頼できる誰かに自分の心の声を話すということは、本来簡単なことではありませんが、私たちは誰かに話をすることによって共感を感じ、そしてそこから安心感を得ています。もちろん、誰かの意見を見たり聞いたり、読んだりすることで必要なことを補っている人もいると思います。「自分はいったい誰の意見や言うことを聞いているのか?」そんな問いから、普段自分の心がどこにあり、どのように、そして誰に依存しているか? などが見えてきます。実はこういったシンプルな整理から、私たちは自分で予測できる様々な疲労感から心と身体を守り、予防する準備をすることが可能となります。普段の生活の中での疲労感は、突発的なものだけではなく、少しずつ蓄積された結果が変調として現れたり、免疫力を低下させたりする結果ともなるため、心の栄養をどのように摂り、どのように継続させていくことができるか? をぜひ考えてみてほしいと願っています。

今回は疲労感から自分を守る方法として、慣れつつあるデジタルやソーシャルメディア環境から少し離れるスイッチを持つこと、さらには自分自身の中での整理や向き合い方をお話ししてきました。ご紹介するオーガニックの純粋で新鮮な香りは、短い時間でも呼吸を深くサポートしてくれる大切なアイテムになります。ぜひ心と身体に深く取り込むように感じてみてください。

次回は「心が発する身体へのサイン」について
お話ししたいと思います。


オーガニック精油の力で
疲れケアをサポート

心と身体の疲労感をケアするために、自分自身の心の深い声を誰かに話したり共有する時には、場合によって心の中に不安や勇気が伴いますよね。常に蓄積される不安や疲労感を経験しながら、自分の感覚を信じ、上手に切り替えるために活用できる精油をご紹介します。Geranium(ゼラニウム<Pelargonium graveolens>)とMandarin(マンダリン<Citrus reticulata>)そしてRosemary 1.8 cineole(ローズマリー1.8シネオール<Rosmarinus officinalis ct 1.8 cineole>)の組み合わせが、絶妙な爽快感と温かさ、そして包み込むような優しいバランスを持つ香りで、落ち着きと程よい刺激を同時に感じさせてくれます。

常に身近な場所に香りを置くためにも、ティッシュや試香紙に、それぞれ1滴ずつ垂らしてデスクやテーブルに置いたり、ティッシュに垂らして持ち歩いたり、1滴を指先に垂らして、髪の毛にそっとつけるのもオススメです。睡眠の30分前に枕元に垂らすか、入浴時やシャワーの際に芳香浴として、数滴浴室の床に垂らしてシャワーのお湯をあてたり、お風呂の中に合計で10滴ほど加えて(肌が敏感な方は5滴など)、立ち上がる蒸気と共に香りを深呼吸で取り込んでみましょう。

枕元&ティッシュ:Geranium 1 滴&Mandarin 2滴 &Rosemary 1.8 cineole 1 滴
入浴時:Geranium 2滴&Mandarin 5滴 &Rosemary 1.8 cineole 3滴
シャワー時:Geranium 1 滴&Mandarin 3滴 &Rosemary 1.8 cineole 2滴


*純粋な精油は揮発(蒸発)するため、香りはお湯に当てると蒸気となります。また、精油は水とは決して混ざらない性質を持っていますので、お湯の中に入っていくことはありません。

/ PROFILEプロフィール

アネルズあづさ/アネルズ アヅサ

株)Blue ink代表取締役 / 株)ASK取締役COO / グローバルオーガニックフォーミュレーター / プロフェッショナルアロマセラピスト

アロマセラビー、ならびに妊産婦とベビーの補完療法を中心とした3年半の英国留学後、2000年に会社を設立。産婦人科内でのアロマセラピー分娩ケアを推進。数々の講座やセミナーの他、著名人や大企業、映画『パフューム』等のフォーミュレーター(調合監修)を務める日本の精油ブレンディング第一人者。昨年より自社ブランド『ARTQ ORGANICS』『CUDDLE BABY』にてオーガニック認証スキンケアの販売開始。自身が運営するアロマセラピースクールでは日本で唯一オーストラリア政府認定資格が取得できるコースも開講。