アネルズあづさの読むカラダケア BEAUTY SALON

「Your Quality of Sleep」

「香り」のエキスパート、アネルズあづささんによる
女性のためのビューティーライフ講座。
自分の心と身体にゆったりと向き合い、
心地良く暮らしていくためのミニ知識や意識の在り方をレクチャーします。
初回のテーマは、健康を左右すると言っても過言ではない
「睡眠」について。
今日のおやすみ前に、ぜひご一読を。


第1回
Your Quality of Sleep 〜前編〜

昨日はよく眠れましたか?
今日は眠気や疲れをまだ感じていますか?
皆さんや皆さんの家族や周りの同僚、友人が
不眠で悩んでいたりしませんか?

眠りが充分に取れていないと疲れやすいとか、
眠りの質がお肌や心身のバランスに
影響を与えているのではないか?など、
なんとなく眠りが私たちの美容にも関連しているということを、
どこかで見たり聞いたりしてきたのではないかと思います。
ふと考えてみると、自分は充分に睡眠を取れているのか、
何を基準に眠れていると言えるのか、
実際にはよくわからないまま。
そしてあまり気にすることなく過ごしていますよね。
いったい眠れていると感じるというのは
どういったことなのでしょうか?

今月からスタートしたBEAUTY SALON。
第1回目となる今回は「睡眠・眠り」のお話をしたいと思います。
ぜひこのコラムを読む前に、
目を閉じて、深い呼吸を3回、してみてください。

// 自分にとっての眠り

はじめまして。アネルズあづさです。
私は2000年からアロマセラピストとして、特に精油を活用して産婦人科分野や心身のバランス調整とケアを行ない、また「香り」としていい素材をご提供するために、これまでの18年間、世界中の契約農家に足を運び自らオーガニック精油を買い付けたり、香りと品質を確かめ、農家での植物写真を撮って紹介する活動や、オーガニック原料を使った商品開発、また専門学校や大学での授業のほか、医学部での研究、および執筆活動も行なっています。
このコラムでは、女性の皆さんが「自分のために、自分の心身と向き合うことができるような瞬間」を感じてもらいつつ、私の専門分野でもある「香り」が、どのように私たちの心身のケアに役立ち、どういった効果をもたらすのか、「香り」とは何なのかといったことを楽しく、そして深く、お届けしていきたいと思います。

私たちはよく「6時間寝たから大丈夫」というように、時間でその睡眠時間の良し悪しを測ることがありますが、実際にみなさんはそれで自分にあった睡眠時間が得られていると感じていますか?
さまざまなデータで、1日の適切な睡眠時間が7〜8時間であると示していますが、これはあくまで平均値の指標であり、個々の環境や生活スタイルによって違って良いものです。
6時間で充分な人もいれば、9時間でスッキリと目覚められる人もいます。一番大切なのは、頭で理解する時間で眠るよりも、「身体がどれほどの時間を求めているか?」によって、自分自身の適切な睡眠時間を設定していくことです。
近年では、睡眠のアプリケーションなどとても便利なツールもたくさんありますが、まず根本的に私たち自身が自分の身体が発する声を無視することなく、しっかりと感じて理解することをしない限り、便利なツールはただの管理システムに変わってしまい、逆に縛られて眠れなくなってしまうこともあります。私たちは便利なツールを活用することで、何かに頼り安心してしまうことが多くありますが、そこに呼吸する私たちはいないことを忘れてはいけません。
一番大切なポイントは、「自分の身体がどのぐらい睡眠を欲しているか」を感じることで、そこには大幅な個人差があっても良いということです。そしてそれは年齢によって変化していきます。

ちょっと難しい話になりますが、私たちは眠っている時にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し行なっていて、この両方の睡眠活動は、健康維持にとても重要な意味があります。ニューヨークにあるロチェスター大学の研究によると、身体の老廃物の処理には、血流だけでなく脳脊髄液という液体の流れが関わっていて、この液体はノンレム睡眠時に活発に機能しているということが判明しました。また、睡眠時間が短い人ほど肥満度の割合が高くなることも調査でわかっています。
このように、睡眠は私たちの代謝や血液の流れに関わる症状に関連しており、「健康である」ということの根本には睡眠が深く関わっていることを理解することができます。

// 質の良い眠りのために

私たちの健康の根底を担う「睡眠」。
みなさんがこのコラムを読む前に行なった「深い呼吸」は、私たちの自律神経に大変深く関わっており、気持ちを落ち着けてくれるアクションです。質の良い眠りを得るためには、意識しながら「深く」「呼吸する」といったことが大切です。
そしてもう一つ。
それは、「心地良さや楽しみ、そして幸福感を得ること」。
実は幸福感と心のコントロール、そして睡眠の3つは、互いにサポート関係にあるため、日々の生活の中で自分がこれは「心地良い」と感じることを選択することが重要なポイントとなるのです。

心地良いものに「触れる」「嗅ぐ」「身につける」「食べる」…そういったことを自ら意識しながらチャレンジすることで、自然に睡眠の質が変化してくることが期待できます。遠慮などしなくて良いのです! 週に1度や2度は、自分をうんと「甘やかして」、自分の「わがまま」を叶えてあげてください。快眠にはそれがとても大切なことなのです。

では、どうして「心地良さ」が
「質の良い眠り」に繋がるのか?
次回は「眠る」という行動について
もう少し深く掘り下げていきたいと思います。


オーガニック精油の力で
睡眠をサポート

眠りの前の心身の状態は、程よい疲れを感じながら少しずつ体温も上昇していくため、ゆっくりとした呼吸を促すのがおすすめ。
Bergamot(ベルガモット<Citrus bergamia>)とSpearmint(スペアミント<Mentha viridis>)の組み合わせが、爽快感のある香りとともに、背中に温かい手を当ててくれるような安心感と、包み込まれるような優しさを届けてくれます。また、精油の香りを感じることで、嗅覚から脳へ伝わる役割によって心身バランスのサポートを行ないます。

睡眠の30分前に枕元に垂らすか、入浴時やシャワーの際に芳香浴として、浴室の床に数滴垂らしてシャワーのお湯を当てたり、お風呂の中に合計で10滴ほど加えて(肌が敏感な方は5滴ほど)、立ち上る蒸気とともに香りを深呼吸で取り込んでみましょう。また日中、疲れを感じる時などは、ティッシュに垂らして持ち歩き、そっと深呼吸してみるのもおすすめです。

枕元&ティッシュ:ベルガモット 2滴、スペアミント 1 滴
入浴時:ベルガモット 7滴、スペアミント 3滴
シャワー時:ベルガモット 4滴、スペアミント 2滴


*純粋な精油は揮発(蒸発)するため、香りはお湯に当てると蒸気となります。また、精油は水とは決して混ざらない性質を持っていますので、お湯の中に入っていくことはありません。

/ PROFILEプロフィール

アネルズあづさ/アネルズ アヅサ

株)Blue ink代表取締役 / 株)ASK取締役COO / グローバルオーガニックフォーミュレーター / プロフェッショナルアロマセラピスト

アロマセラビー、ならびに妊産婦とベビーの補完療法を中心とした3年半の英国留学後、2000年に会社を設立。産婦人科内でのアロマセラピー分娩ケアを推進。数々の講座やセミナーの他、著名人や大企業、映画『パフューム』等のフォーミュレーター(調合監修)を務める日本の精油ブレンディング第一人者。昨年より自社ブランド『ARTQ ORGANICS』『CUDDLE BABY』にてオーガニック認証スキンケアの販売開始。自身が運営するアロマセラピースクールでは日本で唯一オーストラリア政府認定資格が取得できるコースも開講。