ストデパでキレイをチャージ BEAUTY COLUMN

3月のテーマ「セントビューティー」
ナビゲーター:平 輝乃

多方面で活躍する美を極めたエキスパートが、
その幅広い知識とユニークな観点でお届けする
月1回のビューティーコラム。
入社や入学、転勤など新しい出会いが増える春。
初対面の人にさりげなく自分を印象づける
フレグランスやアロマで
新生活の準備を始めませんか?


フレグランスのチカラを活用して
快適な新生活を

// 第一印象フレグランスは
好感度の高い白い花々のブーケで

五感の中で最も記憶に結びつきやすいと言われているのが嗅覚。プルーストの小説『失われた時を求めて』の中で、紅茶に浸したマドレーヌの香りによって主人公の幼少期の記憶が突然呼び起こされるように、香りはその時のシーンや感情を深く記憶に刻みつけるものです。

いい香りだとつけているその人の好感度も上がりますし、逆に嫌な臭いをさせていたら、どんなに美人やハンサムでもネガティブな印象をもたれかねません。初対面の人と会う機会が増える春だからこそ、フレグランスを上手に活用して「素敵な人、また会いたいな」と相手の記憶に残る出会いにしたいものです。

香りの初心者がつけるなら、まずは、もっとも賦香率の低いオーデコロンから始めることをおすすめします。賦香率とは香りが持続する時間のことで、持続時間が短い方から順番にオーデコロン→オーデトワレ→オーデパルファン→パルファンとなります。オーとはフランス語で水のこと。香料を水で希釈したものがオーデコロンやオーデパルファンです。水が揮発するのでまとった瞬間から徐々に香りが薄れていくのです。湿度の高い日本では最も賦香率の高いパルファンの取り扱いは少ないので夏など気温も湿度も高い時に香りをこもらせたくない時はオーデコロン、湿度も気温も低く、コートやセーターなど厚着になる冬はオーデパルファンを選ぶと、香りすぎによって周囲を不快にさせる「香害」を防げます。ただし、いくら軽いとはいえ、つけた直後は周囲に拡散するので、くれぐれも使いすぎは注意です。つけすぎたな、と感じたら、水で濡らしたタオルで拭き取るなどするといくぶん香りが和らぎます。

霧深い森の中に咲く白い花々の香り

友人への世界にひとつだけのプレゼントとして作った化粧品がブランドの始まり。天然樹脂や小麦由来のアルコールから作るナチュラルフレグランス。ホワイトリリーやジャスミン、バイオレットといった澄んだ花の香りをハートノートにベースにはバニラの温かさと深みのあるほのかな甘さを効かせて。

バラとスズランの華麗なる競演

品質にこだわり、天然香料を使ったモダンなバラの香りのシリーズを発表している、ニッチラグジュアリーフレグランスの先駆け的パフューマリー。ジューシーな洋梨をアクセントに咲き誇るバラの陰でひっそりと咲くスズランの可憐さを表現。好感度の高い、透明感あふれるフレッシュフローラル。

//間違いのない香りの選び方、そして纏い方

第一印象フレグランスとしておすすめなのは、みずみずしく透明感のある香り。レモンやオレンジなどのシトラスノートにローズ、ジャスミン、スズラン、ホワイトリリーといった白い花々を組み合わせているものを選ぶと間違いありません。

つける時は腰から下につけるがセオリーです。外国の映画などで耳たぶにつけるシーンをよく見かけますが、首回りや耳元など顔の上部は自分自身が香りに酔いやすく、また満員電車やエレベーターなどでは他人の鼻にも近くなるため、注意が必要です。香りは前面から押し寄せてくると、押しつけがましい印象になる危険性も。できるだけ体の前面にはつけず、両サイドの腰や背中などにつけると通り過ぎた時にふわっと優しく香らせることができます。いい香りに思わず相手が振り返るようなそんな香り使いができたらとても素敵ですね。

ナチュラルな100%ヴィーガン処方の香り

17世紀に建立された南仏のミニム修道院の伝統と歴史を受け継ぐクヴォン・デ・ミニム。昨年、植物由来原料と無添加にこだわったヴィーガンフレグランスブランドとして刷新されました。ミニム修道院の庭園の夜明けから夕暮れまでの一瞬を閉じ込めたボタニカルな香りのコレクション。ポーチインして気軽に持ち歩いて。

手軽にアロマを楽しめるロールオンタイプ

直接、肌につけられるロールオンタイプだから、いつでもどこでも手首や首筋につけて楽しめます。人気のディープリラックスはベチバーやサンダルウッド、ローマンカモミールによるハーブと木の香り。まるで深い森の中で森林浴をしているかのような香りです。

// 日々の生活に香りをうまく取り入れて

新しい環境は慣れるまでの間、知らず知らずの間に心と体を緊張させているもの。そんな時にこそ活用したいのがフレグランスやアロマなど香りのチカラ。例えば、携帯しやすいミニサイズのフレグランスをポーチに入れておいて、試験や得意先へのプレゼン前など硬くなる場面でシュッとひと吹き。ロールオンタイプなら手首や首筋につけて。お気に入りの香りがほのかにすると、程よい気分転換にも。またハンカチに好きな香りを浸みこませておいて、タクシーやバスなど乗り物の臭いが気になるとき、鼻と口を覆う方法もおすすめです。

玄関には花の香りのルームディフューザーを飾っておくと、疲れて帰宅した時にも美しい香りに出迎えられ、「お家に帰ってきた」とほっとひと息つけるはず。リビングやベッドルーム、バスルームでは電気を消してキャンドルを灯してみて。キャンドルのゆらぎと、芳しい香りに包まれると自然と呼吸も深くなり、リラックスモードになると言われています。脳と密接に結びついている嗅覚だからこそ、香りを上手に活用して心地良い環境を整えましょう。

持続性◎のノンアルコールディフューザー

一つ一つ手作業で作られたオーストラリア製のディフューザー。品質にこだわったエッセンシャルオイルを使用したノンアルコール性フレグランスリキッドは、アルコール性のものよりも長持ちするのが特長。華やかな甘さと透明感あふれるガーデニアの香りが約5ヶ月間楽しめます。

黒い煤が出にくいソイワックスキャンドル

環境に優しい、ソイワックスを使用したフレグランスキャンドル。シダーウッドやサンダルウッドにジャスミンが溶け合う洗練された奥深さを感じさせるウッディフローラルの香り。キャンドルの柔らかな光と清らかな香りがお部屋に広がります。燃焼時間は約80時間。

/ PROFILEプロフィール

平 輝乃/タイラ テルノ

ビューティエディター、ライター。大阪の出版社勤務を経て97年に上京、フリーランスとして美容専門誌からモード誌、メンズ誌まで幅広いジャンルの雑誌で編集・ライティングを行う。スキンケア、フレグランステーマでの洗練されたビジュアルづくりに定評がある一方、“笑い”の要素を盛り込んだ読み物ページも得意とする。美容以外にもトラベル、海外ドラマ&映画、趣味であるフィギュアスケート観戦など守備範囲が広い。