ストデパでキレイをチャージ BEAUTY COLUMN

2月のテーマ「スイッチングビューティー」
ナビゲーター:平 輝乃

多方面で活躍する美を極めたエキスパートが、
その幅広い知識とユニークな観点でお届けする
月1回のビューティーコラム。
寒さの厳しい冬から
日中の気温が上がりはじめる春先は朝夕の気温差や紫外線や花粉などで
1年でも肌がもっともゆらぎやすい季節です。
冬から春へ、ゆらぎを回避しながら
この時季のケアの切り替え方をお届けします。


バリア機能を壊さず
春先から紫外線への耐性を育てよう

// 必要なのは優しいクレンジングと
角層細胞の隙間を埋めてあげるケア

年が明けたらあっという間に2月も半ば。長かった冬の寒さが日中は和らぎはじめ、紫外線が強くなり、花粉が舞い始めると、肌の調子を崩す人が急増します。肌あれをした時にまっさきに行うべきはバリア機能を回復させること。

バリア機能とは肌の表面にあるわずか0.02mmの角質層のことです。顔の場合、10~12層程度の角層細胞が重なっていて、細胞同士の間を脂質が埋めています。角質細胞が十分に水分を保持していると一個一個の細胞に嵩が出て、肌はパンッとしたハリが感じられます。逆に水分が足りない、乾燥状態の肌に化粧水を与えても表面の2~3層に留まり、それより内側の角層細胞が乾いてパリパリとしているから、ごわつきを感じるのです。
たった0.02mmのこの角質層こそが保湿の要。角質細胞は外から与えられた潤いを取り込むだけでなく、外部の刺激から守る盾となると同時に、角質層の下層にある表皮細胞の持つ水分を外へ逃さない役割も担っています。

角層細胞が大きくしっかりとした形を保っていないと化粧水などで潤いを与えても、潤いを貯めるための一個一個の角層細胞のスペース(容量)が足りません。乾燥するからといって、化粧水など“水モノ”でケアするのはNG。むしろ“水モノ”を避けて、オイルや乳液など油分のあるものでスカスカとした角層細胞の隙間を埋めてあげるケアが大切なのです。

花粉や黄砂、PM2.5などの大気汚染物質に悩まされる時季はしっかりと汚れを落としたいもの。ただパワフルなクレンジングはいつもよりもバリア機能が低下している肌にはトゥーマッチなため、汚れを落としつつ、肌の潤いも保つミルクタイプのクレンジングに切り替えることがおすすめ。この時季の肌は洗濯に例えるなら、デリケートなおしゃれ着洗いの感覚で。強い洗浄成分で頑固な汚れを落とす洗剤を入れて洗濯機をガンガンに回すのではなく、汚れを見極めながら、生地を傷めないようソフトな手洗いをするような気持ちでクレンジングを行うと、肌のバリア機能を保てます。

ゆらぎ肌のレスキュー美容液

化粧水ですら刺激を感じてしまう方や赤みが気になる時にオススメの、乳液テクスチャーの美容液。マキベリーシードオイル(保湿成分)が乾燥ダメージから肌を守り、シリカルム、アロエベラ、カモミール(整肌成分)がこの時季のゆらぎ肌を穏やかに整えます。

春のクレンジングは
ミルクタイプでジェントルに

デリケートな肌も柔らかくしっとりと洗い上げるマカデミアナッツオイル(保湿成分)配合のミルクタイプのクレンジング。植物由来の洗浄成分(綿実アンホ醋酸 Na)がメイクや汚れを優しく落とし、うるおいのあるもちもち肌に。
※マカデミアナッツオイル(マカデミア種子油):乾燥を防いでなめらかな肌に整えます。


// 紫外線ダメージを防ぐなら
72時間以内に

また、肌が敏感になる引き金の一つに紫外線があります。肌を乾燥させるのも、シミを作るのも紫外線。UVベースや帽子、日傘などで対策はしていても、完全に防ぎきれるものではないので、日々、美白ケアはしておいたほうがいい。外的環境だけでなく、ストレスやホルモンなどの影響も受けるので、「私は紫外線、浴びていないから大丈夫」といって、美白ケアをスルーするのは考え物です。数ある美白成分の中でも安全性の高さと実績で人気はやはりビタミンC。ビタミンCはシミの素であるメラニンが酸化して黒くなっていく過程に働きかけるだけでなく、黒くなったメラニンを元に戻す還元の働きもあることから、シミ・ソバカスを防ぐだけでなく、今あるシミを薄くするアプローチも期待できます。

紫外線を浴びてからメラニンが生成されるまでに72時間ほどあると言われています。つまり日焼け止めも塗らずにうっかり大量に紫外線を浴びてしまった日でも、美白美容液ですぐにお手入れをすればダメージを最小限に。肌を小麦色に焼く紫外線B波がいちばん多く降り注ぐのは夏ですが、雲やガラス窓があったとしても肌内部に侵入し、シミやシワの原因となる紫外線A波の量は年間を通してほぼ変わらないということからも、UVケアで紫外線を防ぐのはもちろん、美白ケアでお手入れすることは将来、シミのない美肌を保つためには欠かせない二大ケアと言えるでしょう。

日焼けダメージを防ぎながら白い肌へ

美白成分のビタミンC誘導体(リン酸‐L-アスコルビン酸マグネシウム)、日焼けによる炎症を抑える成分の甘草抽出物(グリチルリチン酸ジカリウム)配合の美白美容液。日焼けによるシミ・そばかすを防ぎ、潤いを与え、しっとり透明感ある肌に導きます。

穏やかな使い心地の美白クリーム

パリの高級エステサロン発ブランド。有効成分、時間安定型ビタミンCがメラニン生成の過程3段階に働きかけ、日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ美白クリーム。さらに配合の保湿成分・ブナの芽ペプチドにより、乾燥を防ぎ、肌に潤いを与えます。

// 免疫低下が招くゆらぎ肌予防に
口腔環境のケアを

免疫力が落ちやすい春先のこの時季。免疫が低下すると歯が痛くなる、歯茎が腫れる……という口腔環境に炎症が表れます。そして口腔環境が荒れると間接的に肌にも悪影響が及びます。大人の口腔には、歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり歯を磨かない人で4000~6000億個の細菌が棲みついていると言われています。その中の歯と歯茎の健康を蝕む歯周病菌は歯磨きや食事によって歯肉の血管に入り込み、血液を介して炎症物質を放出しながら全身に広がっていきます。心臓や腎臓、大腸をはじめ、肌にもその影響は現われます。寒かったり暑かったり、気温差が激しく、乾燥するせいで免疫が落ちやすい春先は口腔環境のあれが肌あれにもつながります。歯周病菌の増殖を抑えるには一にも二にも丁寧なブラッシングを。歯肉を傷つけないよう、柔らかな歯ブラシで優しく磨くことがポイントです。ペースト状の歯磨きだけでなく、液体状のマウスウォッシュを活用すると歯と歯の間も殺菌に役立ちます。口腔のケアも美肌ケアの一環。春先の肌をゆらがせないためにもオーラルケアに励みましょう。

30秒の口腔洗浄でリフレッシュ

セージの香りが清々しい洗口液。キャップ一杯を口に含み、約30秒間、口の中ですすぎ、吐き出すだけ。水で口をすすぐ必要はなし。口腔のトラブルの原因となる汚れやネバネバをすっきり洗い流します。

オーガニック認証の歯磨き粉

ブラッシングにより歯を白くし、表面のエナメル質を強くするオーガニック歯磨き粉。
天然の汚れ落とし成分であるシリカを配合し、やさしく磨き上げながら黄ばみを抑えます。 また、プロポリスエキスが口内環境浄化します。

/ PROFILEプロフィール

平 輝乃/タイラ テルノ

ビューティエディター、ライター。大阪の出版社勤務を経て97年に上京、フリーランスとして美容専門誌からモード誌、メンズ誌まで幅広いジャンルの雑誌で編集・ライティングを行う。スキンケア、フレグランステーマでの洗練されたビジュアルづくりに定評がある一方、“笑い”の要素を盛り込んだ読み物ページも得意とする。美容以外にもトラベル、海外ドラマ&映画、趣味であるフィギュアスケート観戦など守備範囲が広い。