ストデパでキレイを叶える BEAUTY TALK

| BOTCHAN |
BOTCHAN クリエイティブディレクター
福岡英一さん(前編)

ビューティー業界で活躍されているビューティストをお招きして、美にまつわるさまざまなお話を伺う、ストデパBEAUTY TALK。今回は、昨年2月にデビューを果たし、その斬新さで瞬く間に注目の的となったメンズスキンケア『BOTCHAN』のクリエイティブディレクションを担う、福岡英一さんをゲストに迎えてお届けします。ナビゲーターのビューティービジネスプロデューサー曽田啓子が、これまでのコスメの発想にはなかった『BOTCHAN』のコンセプトやターゲット、デザイン性について、詳しくお伺いします。

––––これまでの概念を覆すメンズスキンケア

曽田 今回、『BOTCHAN』というこれまでにないユニークなスキンケアを誕生させた立役者として福岡さんをお招きしましたが、実は福岡さんと私は旧知の仲。2001年に初めてお会いしてから約18年、お互い当時の仕事が変わっても、節目、節目には何かとお会いしていますね。

福岡 そうですね。僕がフランスのラグジュアリー系コスメティックブランドの営業部長として百貨店のバイヤーだった曽田さんにお会いしたのが初めてですね。その後は、イベントや新規ブランドの立ち上げなどでもいろいろとアドバイスをいただきました。

曽田 福岡さんが持ってくる案件は本当に独創的でユニーク。聞いていてワクワクするものが多かったですね。

福岡 とはいえ、フランスのラグジュアリー系コスメティックブランドとしてはかなり攻めていましたからね。いろいろなアイデアを曽田さんに相談すると、ことごとく却下されていました(笑)。

曽田 そんなに却下しましたっけ(笑)。とにかく突飛なことも多かったので。時代の一歩先を行ってましたね。そういう意味では、この『BOTCHAN』は本当に福岡さんらしいブランド! ローンチ前に見せていただいた時に、コンセプトから製品のクオリティまで何もかもが斬新で印象的でした。

福岡 ありがとうございます。ブランドコンセプトは「“男らしく”を脱け出そう。」。この時代は、トレンドを追いかけてオシャレをするより、肩の力を抜いて個性と向き合うほうが素敵に見える。それはスキンケアも同じだと思うのです。

曽田 確かにそうですね。でも、そこへアプローチしようとするのが福岡さんらしい。

福岡 自分らしさと向き合うと、何を選んだらいいのかが見えてくる。そうしたときの一つの選択肢として『BOTCHAN』がある。メンズコスメと言っても、男性だけではなく、実際は女性にも使っていただいています。ボーイッシュな女性もいれば、女性らしさに違和感を持っている方もいらっしゃいますからね。実際、LGBTの方々の意見を取り入れながら開発していますから、どちらかと言えばジェンダーレスなブランドになります。

曽田 ジェンダーレスというコンセプトもそうですが、これまでのメンズコスメにはないポップでカラフルなパッケージが印象的。これは何からインスピレーションを受けていらっしゃるのですか?

福岡 これまでのメンズコスメは、黒かシルバーの重厚なボトルデザインで、どれも似たり寄ったりな印象。この画一的なメンズコスメの概念を変えたかったのです。とはいえ、僕が『BOTCHAN』のディレクションに入った時には、ブランド名をはじめ、アートディレクターもすでに決まっていました。

曽田 えっ、そうなのですか! では、福岡さんは途中からディレクターとして参加されたってことなのですか。

福岡 そうなのです(笑)。『BOTCHAN』のアートディレクターは飯高健人さんなのですが、母体となるメーカーの社長が彼の作品を見て、「ぜひお願いしたい」と、すでにオファーを入れていました。さらに、製品開発もかなり進んでいたのですが、ブランドの着地点はまだ見えず。そこで、僕に白羽の矢が立ったというワケです。

曽田 そこからブランドコンセプトなどをブラッシュアップしていったのですね。でも、途中参加だとやりにくかったのでは?

福岡 それが全然。美容とはまったく関係のない方々でしたから、きちんとこちらの意見を尊重してくれ、とてもスムーズに進めることができました。

曽田 アートディレクターの飯高さんとの作業はいかがでしたか?

福岡 ブランドコンセプトに共感してくださった飯高さんが「メンズコスメに遊び心を」をベースに、スキンケアをもっと軽やかに楽しめるようカラフルな色彩と、躍動感のあるドローイングを用いて、自由で繊細でクリエイティブな『BOTCHAN』を表現してくれました。

曽田 思わず手に取りたくなるボトルデザインですよね。ターゲットをジェンダーレスに絞ったのは福岡さんなのですか?

福岡 漠然と新しいメンズコスメを作りたいという希望はあったのですが、あえてターゲットを『繊細男子』に絞り込もうと考えたのは僕です。『BOTCHAN』の母体となる会社の本業は霊園をプロデュースする墓石メーカー。美容とは縁遠く、そんな堅い業界の方々が、その方向性に共感してくれました。そしてコンセプトについての話し合いを皆で進めていく中で、『繊細男子』の延長線上にジェンダーの壁はない、ということに気がつきました。つまり、メンズというカテゴリー自体を壊しに掛かろうと思ったわけです。そこからは、ジェンダーレスコスメに近づけるために、LGBTの方々とも話す機会を設けたりしながらコンセプトを深めていきました。その後、約2年の歳月をかけてコンセプトに見合う商品開発を行い、色々な枠を超えたユニークなメンズコスメブランドの誕生となりました。

––––夏目漱石の『坊ちゃん』がモチーフ

曽田 まったくの異業種×美容業界のプロがタッグを組むことで、こんなにユニークなものが誕生するのですね。『BOTCHAN』というブランド名にはどのような思いが込められているのですか?

福岡 まさに夏目漱石の小説『坊っちゃん』です。あの主人公はというと、どこか肩の力が抜けていているように見えて、 強いこだわりを持ちあわせた存在。そんな彼が自分探しの旅にでる話です。現代の若者たちが、自分探しの旅をしたら、どんな個性にたどり着くのだろう? そんなメッセージを込めて名付けられました。

曽田 本当に何から何までユニーク。スキンケアアイテムは、洗顔料、化粧水、美容乳液、メンズ肌補正クリーム、コロンスティック、リップバームの6品からのスタートでしたね。

(左から順に)
クリーミーな泡立ちで優しく皮脂汚れをオフ。クレンザー 125g 1,900円
森のしずくで深呼吸するかのような化粧水。フォレストトナー 150ml 2,000円
とろけるように肌になじむジェルクリームタイプの美容乳液。毛穴引き締め成分、テカリ防止成分を配合。モイスチャライザー 100ml 2,300円
テカリを抑え、毛穴レスでなめらかな肌に仕上げる、素肌以上ファンデーション未満の肌補正クリーム。スキンパーフェクター マット 20g 2,300円
ナチュラルなシトラスフォレストの香り。常に携帯したい。コロンスティック 24g 2,300円
蜜の力で唇を潤す。メンズでも使いやすいツヤを抑えたマット仕上げ。リップバーム 10g 1,300円

福岡 試作に試作を重ね、配合成分やテクスチャーには徹底的にこだわりました。贅沢なまでに天然植物由来成分(※アーチチョーク葉エキス、エナンチアクロランタ樹皮エキス)を高配合し、ノンアルコール、パラベンフリー、無着色。ベタつかないのにきちんと保湿するテクスチャーや、ユーカリ精油をベースにしたほんのり香るシトラスフォレストの香りなど、意識の高い人たちにも満足していただける仕上がりです。

曽田 メンズコスメというと、メントール系のシャキッとしたテクスチャーが多い中、これは繊細で、美容通の女性が使っても納得するテクスチャーですね。

/ NEXT /
後編では、『BOTCHAN』のイベント内容や
今後の展開についてお届けします。

/ PROFILEプロフィール

今回のゲスト:福岡英一(フクオカ エイイチ)

BOTCHAN クリエイティブディレクター

STUBBINS合同会社 CEO。フランスのラグジュアリー系コスメティックブランドで化粧品・香水事業に携わり、その後、日本支社の代表取締役となり、百貨店を中心に52店舗の組織を率いる。2017年4月よりSTUBBINS合同会社を設立し、現職に。長年にわたる美容のノウハウをもとに、化粧品及び美容に関するコンサルティング業務などを行っている。

/ INTRODUCING BRANDブランド紹介

BOTCHAN

ボッチャン

LOOK BEYOND. 「男らしく」を脱け出そう。
トレンドを追いかけてオシャレするよりも、肩の力を抜いて個性と向き合うほうが素敵に見える。多様性に寛容で、ジェンダーの壁を窮屈に感じ、ニュートラルな感覚で、その壁を飛び越える若者が増えている。スキンケアでも同じこと。自分らしさと向き合ったときに、何を選ぶべきかが見えてくる。ただのメンズ用じゃ、物足りない。より繊細で本質的、自分の感性にフィットする柔らかさを。

/ PROFILEプロフィール

ナビゲーター:曽田 啓子(ソダ ケイコ)

ビューティービジネスプロデューサーとしてビューティー関連のプロデュースやコンサルティングを中心に活動。ブランドコスメからオーガニックコスメ、ビューティーツールまで、ビューティー関連の幅広いモノ・コトに精通。グローバルな視点で海外コスメにも詳しく、商品開発・プロモーションプロデュースや顧客政策をベースにした商品開発や販売手法、販売什器、店舗レイアウト、内装などのアドバイスに定評。ビューティークリエイター集団Three PEACE所属。

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